パリジェンヌが愛するクレンジングという名のレスキュー水

いつもと同じ肌ケアをしているのに、急に肌トラブルに見舞われてしまって、困ってしまったことはありませんか?
今回はいつもと趣向を変えて、肌ケアに悩んでいるアナタに向けた、「スキンケア小説」を書いてみました。
ぜひ、読んでみてくださいね。
40sを襲った突然の肌トラブル
私はそれまでそのブランドのことはよく知らず、PLAZAで声をかけてくれたビューティアドバイザーの女性の熱心なレクチャーを聞いて、良さそうだな、とは思ったものの、その時は受け流していた。
ゴールデンウィーク明け、急に肌のバリア機能がうまくいかなくなり、ファンデーションも塗れないような状態になってしまった。
風呂上がりにいつもの化粧水を塗っても、アルコールがしみてヒリヒリするわ、痒いわで、塗るのをやめた。
翌日、翌々日になっても症状は変わらず、肌のゴワゴワは顔全体に広がり、目元もアイメイクどころではなくなってしまった。
これではまるでクレーターである。
鏡を見るのも嫌になり、気分もかなり落ち込んだ。
泣きながら走っていたあの頃
遠い昔、20代半ばでお金がなかった頃、お台場で開催されていた真夏のイベントに駆り出され、アルバイトに行ったことがあった。
空気が悪く、日差しが強い中、ろくに日焼け止めも塗らずに灼熱の太陽の光を浴びて、湧き出るような汗も拭かずに1日働いたら、日焼けと汗と皮脂のトリプルダメージのせいだろう、顔がお岩さんのようになってしまった。
冗談ではなく、本当にお岩さんのように顔の片側が腫れ上がってしまったのだ。
「もうお嫁にいけないかもしれない……」
今となっては笑い話だけれど、その時は本当にそう思って深刻に悩んだ。
恥ずかしくてうつむきながら歩き、泣きながら、近所の皮膚科に行った。
そこには女医さんがいて、冷たい目でこう言われたのを今でも忘れることができない。
「泣くと余計ひどくなるわよ」
何なの!
こんな状態の患者にそんなこと言うなんて……!
急に心に響いてきたBAさんの言葉
そのあとのことはよく覚えていないのだけれど、処方してもらった顔用の軟膏をこまめに毎日塗っていたら、1週間ほとで肌は元に戻っていった。
皮膚科医の最悪な態度はともかく、嫁入り前の大切な顔が無事治ってくれたことに心底感謝した。
そんな大昔のことを思い出しながら、鏡に映る残念な自分の肌を見つめていたら、数ヶ月前に行ったPLAZAでの女性との会話が蘇ってきた。
「フランスでは医療の現場で普通に使われているブランドで、お医者さんの処方箋率NO.1なんですよ」
「あなたは肌が薄いから、ダブル洗顔なんて絶対しちゃダメ。肌は必要なものだけあればいいんです。これで落とすだけで終わりなんです」
「広告は打っていないんですよ。商品の値段が高くなってしまうから。だからリーズナブルなんです」
クレンジングといえば、最近はジェルやオイルが主流なイメージで、化粧水のようなシャバシャバした水というのが今いちピンときていなかったのだが、
“肌は必要なものだけあればいいんです”
“落とすだけで終わりなんです”
その言葉がずっと頭の中をループし始めたのだった。
私の怠慢な性格を変えた唯一のアイテム
※画像は500mlタイプです。
今すぐ皮膚科にいく余裕はないし、敏感肌用だと言っていたし、アルコールフリーだし、とりあえず使ってみようかな。
そう思って、その日会社帰りにPLAZAに寄り、傍目には水にしか見えない赤い蓋のボトルを1本購入した。
私は元来めんどくさがり屋で、スキンケアをするのに、「マッサージをしながら」とか「コットンを使って」とか、何か別のアクションがプラスされるのはなるべく避けたい人なので、基本的には手だけでシンプルにケアできるものを選んで使っていた。
ただ、この “水” という名前がつけられたクレンジングは、コットンでの拭き取りが前提のアイテムだったので、しかたなしに私は遠い昔に買った大きいサイズのコットンを箱の奥から引っ張り出してきて、シャバシャバの“ウォーター”をたっぷりと染み込ませ、荒れた肌に優しくなじませていったのだった。
落とす、というより元に戻すクレンジング
使い心地は、想像していた以上に気持ちがよく、肌の負担が軽いものだった。
メイクを落としている、というよりも、元の状態に戻している、という感じで、化粧水を染み込ませた後のみずみずしい肌になっていく感覚だった。
これ1本でクレンジング、洗顔、うるおいケアができるので、このまま洗い流さず、次のスキンケアのステップにいける。
説明書にはウォータープルーフマスカラもするんと落ちる、と書いてあったのだが、私の使っているウォータープルーフマスカラは、繊維が多めだからなのか、少し落とすのに時間がかかって肌の負担になりそうだったので、目元だけは今まで使っていたジェルクレンジクレンジングで落とすことにした。
1日の疲れもオフしてくれる、レスキューウォーター
このクレンジング水を始めてから1週間、肌は嘘のようにするすると、元の状態に戻っていった。
私にとって、このクレンジング水はなくてはならない存在となり、帰宅後は真っ先にメイクオフする、という習慣ができた。
考えてみれば、洗い流す必要もなく、クレンジングといえどうるおいケアまでしてくれるのだから、前より1ステップやることが少なくなっているわけだ。
“肌は必要なものだけあればいいんです”
“落とすだけで終わりなんです”
まさにPLAZAで出会った彼女の言葉通りになった。
そして肌は前以上に調子がよく、潤いもキープされているようで、気持ちがいい。
肌の調子がいいと、自然と仕事もプライベートも充実してくる気がして、なんでもない日常も意味のあるものに思えてくる。
今更ながら、スキンケアの大切さを思い知らされた初夏。
次なる敵は真夏の紫外線である。
(終わり)
パリジェンヌが愛するクレンジングという名のレスキュー水
メーカー名 | BIODERMA |
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容量・価格 | 250ml・2,484円(税込) |